ノラと呼ばれた男【壱】
◆◆◆



どうやら彼等は有名な【覇王】と言う名の暴走族で、


迅、羽音、時雨、藍は幹部メンバーらしい







で、迅は覇王の総長だとか。



まぁ、そんな感じの雰囲気はあるよね



で。彼等に全くもって興味が…と言うか、覇王の存在自体知らなかった私は‘’世間知らずの女の子‘’だと誤解されたまま、






乱鬼に目を付けられた。と言う理由で行動を共にする事になった。







…………………………………………が、









「はぁ?ばっっっっかじゃないの!?」




「あ゛あ!?お前のが脳ミソ腐ってんじゃねぇのかぁ、あ?」




何故か藍と時雨が、ガチ喧嘩。

因みに今は教室で、昼食中。

互いの胸ぐらを掴みそうな勢いで、





止めに入るか、入らないか数秒考えた結果。放置する事にした←


え、だって私には関係ないし。


ん?冷たいって?なわけ(笑)喧嘩の理由聞いたら皆も同じこと言うよ?







「……うぜぇ、何してんだアイツら」



「んー…喧嘩、かな?



カレーは白ご飯と混ぜるか、混ぜないか。だってさ」






傍観を決め込んでいた私に、購買帰りの迅がダルそうに聞いたクセして、



聞いてないって酷くない?笑



「そんな事より。はい、メロンパン食べる?美味しいらしいですよ」



「わぁ、いいの?」





二人の喧嘩を‘’そんな事‘’で片付ける、羽音。ってか、お母さんみたい



「えぇ、貰ってくれると嬉しいです」




「じゃあ有り難く♪」
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