ノラと呼ばれた男【壱】
◆◆◆






―――――――――……放課後



時間と言うのは、早く過ぎるもので。

気付けば放課後。





担任の竹松先生のHR も終り、後は帰るだけ♪なんて思っていた私の手に、手を絡めて来たのは藍で、


「あ、竹松先生さよーなら♪



ほら姫、デート行こっ」





「あ、うん、……先生また明日」







目の前に立つ、茶髪の教師-竹松 司

(-タケマツ ツカサ)は一瞬、私と目が合うものの直ぐ様逸らされ。






「嗚呼、気を付けて帰れよ」


と、素っ気ない態度で背を向ける。






パッと見、印象は冷たい。と感じたが、



どうやら、そうではないらしい。

私意と言うなら……気力のない大人?





って言葉がピッタリだ。




「姫は竹松先生と仲いいのー?」



「え!?……そう見える?」






仲がいいも何も、話したのなんて数える程しかなくて。



ただ1度、……変な事……言われたなぁ











‘’お前、理事長には会ったか‘’と










入学した、次の日の朝、



そんな事、言われたっけ。


てゆーか…………なんで理事長?
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