ノラと呼ばれた男【壱】
私は何もしてない、



だって、迅が藍の側に居てくれたから、


藍は一人にならなかったでしょ?








「それと、すまない」



「ん?何が?」






私、迅に謝られる事されたっけ?


はて。と、首を傾げれば、







「乱鬼から守る為に、行動共にしてたのに裏目に出た…巻き込んだ、…すまない」


と、眉を寄せて言うから、



いつもの癖でデコピンしてやった←手加減なしで






「っっ、」



「だいじょ~ぶ、全然平気だよ」







てか、寧ろ私が藍を助けられてれば良かったんだけど…悔しいけど油断してた




だってアイツ………………まるで、









「無事で良かった、………………一華」
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