ノラと呼ばれた男【壱】
そう言った私に、
はっ、と息を吐く迅。それは溜め息ではなく、どちらかと言えば……安堵してる様で、
「それが聞けて良かった
後から後悔しても知らねぇぞ」
「しないよ、後悔なんか」
するわけ、ないでしょ?
確かに最初は流されまくって、一緒に居たけど…………
でも今は違う。自分の意思で選んだ
「それと、」
「ん?」
「いや、……なんでもない」
と、顔を逸らした迅が「守ってやる」
などと呟いた事など気付く筈もなく、
「おっしゃ、焼き肉行くか」
「え、俺肉より魚食べたぁい、お寿司!」
「ふふ、どっちか1つにしてよ?」
そんな、会話にピクリと反応した私たちは車の近くに立っている藍、羽音、時雨に駆け寄り、
会話へと加わった―――――――――……
はっ、と息を吐く迅。それは溜め息ではなく、どちらかと言えば……安堵してる様で、
「それが聞けて良かった
後から後悔しても知らねぇぞ」
「しないよ、後悔なんか」
するわけ、ないでしょ?
確かに最初は流されまくって、一緒に居たけど…………
でも今は違う。自分の意思で選んだ
「それと、」
「ん?」
「いや、……なんでもない」
と、顔を逸らした迅が「守ってやる」
などと呟いた事など気付く筈もなく、
「おっしゃ、焼き肉行くか」
「え、俺肉より魚食べたぁい、お寿司!」
「ふふ、どっちか1つにしてよ?」
そんな、会話にピクリと反応した私たちは車の近くに立っている藍、羽音、時雨に駆け寄り、
会話へと加わった―――――――――……