ノラと呼ばれた男【壱】
自然と緩んだ顔のまま、礼を言った私。
なんか、ちょっと癒された(笑)
「…………おう、どーいたしまして」
と、再び雑誌に視線を戻す竹松先生。
なんか搖と性格真逆すぎて笑える、
でも、一緒にここに来たってことは仲良しって事だよね?
趣味とか価値観とか合わなさそーだけど
唯一、似てるかな?ってとこ今、見つけた
それは……まぁ、さっきので分かると思うけど、
私を‘’ノラ‘’と知ってて、女の子扱いしてくれるところ、かな?
「そーいや、明日なんか用事あるか?」
明日?……明日って、日曜日だよね?
学校休みだし、用事はないけど、
「ない、けど」
「なら、デートしよーぜ明日♪」
…………………………はい?