ノラと呼ばれた男【壱】
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寝返りをうてば、下がもぞりと動く。


「………………ん?」






ベッドや膝枕とは違う感触に、自然と瞼が開いた………………………………、



が、








「は………………!?」


最初に見たのは、まぁ、極普通の天上で

ほっ、と胸を撫で下ろす間もなく私の下。つまり、うつ伏せで寝てる搖が視野に入った





え、…………なんでこうなった?


私、寝相悪くないよね!?まさか私、





じゃれたまま爆睡しちゃったパターンか←








(てか、起こすか退かすかしなよ搖)


体全身痺れてそうで、悪戯で足の裏をつつけば―――――――――――――……











「んー………………あー…………一華おはっ!?………………いっ、てぇ………………」




「おはよ、体大丈夫?」



笑いを堪えつつ聞けば、搖が苦笑した



「ごめんね、起こしてくれたら良かったのに」




「寝顔堪能したからプラマイ0だわ」









だってさ、ホント搖は優しいんだから


バカだなぁ。って呟きつつ、搖が起き上がるのに手を貸せば、









「……起きたか、二人とも」


財布を片手に、昨日とは違う洋服を身につけた竹松先生が、壁に身体を預けて傍観していやがった←



いや、も、見る暇あんなら助けて下さい



男一人、起き上がらせるの大変なんだかんな?←だって私、力ないし♪








とか言ってみたいわ←



「それより飯食いに行かね?」



「の前に俺、フロ入りたい」










うん、お前ら自由かっ!笑



「あ、私も朝シャンするっ!」




「背中流そっか♪」




「「取り合えず死ね」」









そんなこんなで、早くも日曜日!



搖曰く今日はデートする日だそうで、
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