ノラと呼ばれた男【壱】










「……………………ぅ゛…………………………………………っ」





微かに、「化け物」と口が動いたのを見逃す筈もなく。



口角だけが上がる










「そんな化け物に喧嘩売ったのは、お前らなんだけどな」




「……………………っ、………………」







自業自得。とは、まさにこの事。



呆れてため息を吐き、背を向ければ……









「いやーん、ノラ様素敵ぃー!」



と、いかにも悪ノリな搖が拍手。

そんな搖の横で無表情なまま、たこ焼きを頬張る竹松先生。


アンタどんだけ腹へってんだよ






てか、さっきまで2階に居たのに(笑)



現に今は俺の横。

まったく、たこ焼き買うなら連れてけよ←









「………………あ、…………あのっ」
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