きもちのせて
「 …夢、か。 」


中学時代のあまり思い出したくない頃の事を夢で見てしまうなんて、今日はきっと1日サイアクな日。

そう思いながら 私、佐野蒼未 ( さの あみ ) は家族の待つ食卓に足を運ぶため、わずかなぬくもりのあるベッドから出て、階下へ降りた。
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