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イジメは授業中にも続いた。

「では、蒲須坂さん、このページを読んでください」

国語の授業中、
私が先生に指名されて、普通に指定された場所を読み上げていたら、

「聞こえませーん」

と、白岡さんグループの一人で気が強い方の、
赤羽 由麻に大声でクレームを付けられる。


更に大きな声で読むと、次は
「声大きすぎて耳が痛いですー」
とまた赤羽さんにクレームをつけられた。


じゃあどうしたらいいのかと、
困ってる私を見て、赤羽さんたちイジメグループは笑っている。


「蒲須坂さんは氏家さんの一件でお疲れのようなので、
私が代わりに読みますね」

二コリ

白岡さんが天使のように私や先生に微笑んだ。


まるで、自分はいじめなんて関係ない。
そんな感じだった。


先生は善人のような白岡さんを見た後、

私を呆れたような目で見て、

「わかりました。では、白岡さん続きお願いします。

蒲須坂さん、座って結構ですよ。」

といって、テキスト朗読の続きを、
白岡さんにお願いした。

「初音、やっさしぃ~!!」

「流石白岡さん」

クラスのみんなは白岡さんを称賛していた。
拍手をしていた。
無表情でいたのは、私だけだった。

私は白岡さんの、
イジメの首謀者の癖に善人ぶるという、
その神経が信じられなかった。

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