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そんな日々に転機が訪れたのは突然の事だった。





いつもと変わらないと思っていた休み時間、
自分の席で、虚ろな目をして下を向く私のところに、
この子、ホントに中学生?って疑いたくなるくらい、
子供ように背が小さくて、
頭の上の方で結ったツインテールが可愛らしいクラスメートがやってくる。

「ねぇ、ハルちゃ~ん、ちょっとお願いがあるの~っ」

「えっと・・・心愛ちゃん・・・?」
彼女は、新都 心愛(あらと ここあ)ちゃん。


神経質で怒ると怖い赤羽さんとは違って、
性格は見た目通り、フレンドリーな子だ。

「ね~ぇ、ハルちゃ~ん、ジュース買ってきてぇ~」

心愛ちゃんは、
まるで本当に子供のように、
私を上目使いで見る。

「え~・・・今日お金ないから・・・」

私は、心愛ちゃんを傷つけないように断る。

だって心愛ちゃんも立派な白岡さんの仲間だから、
当然、ジュース代は私が出さなきゃいけないんだもん。


ここ最近のカツアゲで、
もう、お小遣いがないの・・・



許して、心愛ちゃん・・・!
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