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------そして数分後。

私は今、
6本分のジュースを持って、
階段を上がっている。

「うぅ・・・重い・・・」

赤羽さんに言われた通り、
私は白岡さんのグループのメンバー全員のジュースを自腹で買って、
今教室へ向かっている。


急がないと、また赤羽さんに怒られそうだし、
かといって急いで落としたら余計に時間食うし・・・


私、なんでこんなことしてるんだろう・・・
私は悪くないってなんで言えなかったんだろう・・・

自分でも無力さにむなしくなってきた。






もういっそのこと、

美緒がきっと何か悪い事をした自業自得という事にして、

美緒の事なんて私も忘れて、

白岡さんたちにあやまって、

なかったことにして、
いじめのターゲットから外してもらった方が楽かな・・・?






なんてふと軽薄なことを考えながら、

大量のジュースを持ってよちよちと廊下を歩きすすめる。





やっと教室が見えてきた。
これであと少し・・・

ちょっとほっとした時だった。

「ブーッ」

私のスカートのポケットに入れてあったスマホのバイブが震えた。
短いから、メールだろうなぁ・・・
今はラインが主要だから、たいていはメルマガだらけだけど。

「わ・・・・ちょっとなに!?」

スカート伝いに伝わる振動の拍子で、
危うくジュースを落しかける。


早く教室いって、
白岡さんたちにジュースを渡して、
確認してみよう。
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