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「みおっ…！」

夢の途中、
枕元に置かれた目覚まし時計の爆音で、
私は強制的に現実へ戻された。

私の目元には既に乾いた涙の跡があり、
また私は泣いていたんだということを、
痛いほどわからせてくれた。



気だるい身体を起こして、
暗いカーテンを開けると、
重い空気を払うように、
眩しい朝の日差しが、私の部屋にドッと入ってくる。

そしてふと振り返って、
机の上に置かれた、写真立てを眺める。
そこに入れられた写真に映るのは、
半年前の修学旅行の時に撮影した、
私と、私の親友、美緒とのツーショットだった。

写真の中で私たちは、
楽しそうな表情で、とある観光名所をバックにピースしていた。

「おはよう…美緒…」

今日も行ってくるね、と、写真に小さく呟くと、
私は身支度をして一階のリビングに向かった。


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