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「あら晴菜、早いわね」

リビングではお母さんが、
私のために朝食を作ってくれていた。

「おはよう。うん、まぁちょっとね・・・」
私はテーブルの自分の席に座って、
まだ熱々で、湯気を放っているみそ汁とご飯を少しずつ口に押し込む。

ホントはお腹、空いてないし、

なんだか味がしないんだけど、

折角作ってくれたから食べなきゃ申し訳ないし、

元気出すためにも、頑張って食べなきゃ。



「そろそろ一か月になるのね・・・」


お母さんが、台所でぼそっと呟いた。


「そう・・・だね・・・」


私は進まない箸を止め、俯き加減に返事をする。




そっか・・・
もうあれから、一か月になるんだね。

月日というのは残酷で、
あっという間に流れていくものなのね。
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