檸檬の約束
ピンポン。
インターホンを押してすぐおじさんは出た。
扉を開けて出てきたおじさんはおいで、と手招きした。
「彼氏と仲直りできなかったのかい。」
「家にいなかったから。」
「家にいなかっただけならここには来ないだろう?」
「・・・。」
「荷物がまとめてあって。」
「そうか。」
「キミが居たいならここにいてくれて構わない。」
「一人だし、誰に断る必要もないから。」
「おじさん、いいの?」
「ただし。」
おじさんは語気を強めていった。
「そのおじさんはやめてくれ。」
「確かにキミは若いし俺がおじさんに見えるんだろうけど。」
「解りました。」
「私は、戸嶋莢(とじまさや)です。」
「しばらくの間、お世話になります。」
「俺は鏑木綾人(かぶらぎあやと)。」
「よろしく。」
一軒家で私とおじさんの同居生活が始まった。
インターホンを押してすぐおじさんは出た。
扉を開けて出てきたおじさんはおいで、と手招きした。
「彼氏と仲直りできなかったのかい。」
「家にいなかったから。」
「家にいなかっただけならここには来ないだろう?」
「・・・。」
「荷物がまとめてあって。」
「そうか。」
「キミが居たいならここにいてくれて構わない。」
「一人だし、誰に断る必要もないから。」
「おじさん、いいの?」
「ただし。」
おじさんは語気を強めていった。
「そのおじさんはやめてくれ。」
「確かにキミは若いし俺がおじさんに見えるんだろうけど。」
「解りました。」
「私は、戸嶋莢(とじまさや)です。」
「しばらくの間、お世話になります。」
「俺は鏑木綾人(かぶらぎあやと)。」
「よろしく。」
一軒家で私とおじさんの同居生活が始まった。