その王子様、結婚してるってよ!


その出来事がきっかけで、今までのイタズラは稜ちゃんの仕業だと判明。

私は、稜ちゃんと距離を置くことにした。

イタズラをして喜ぶなんて…

怖いじゃいか、星の王子様

そして何よりも、女の子達の嫉妬を含んだ視線が怖かった。


距離を置いても、稜ちゃんは私に構ってきたけど。

一流の大学を卒業した稜ちゃんは、一流企業に就職し日々忙しくなった。

私といえば、友達が沢山できた楽しい中学時代を謳歌し、高校生になった。

高校生になっても変わらず楽しい学校。

ただ、彼氏という人はいなかった。

てか、恋をした事がなかった。

そんな私の運命を決めた日。

高校生活最後の文化祭。

文化祭の最終日、ちょっといいなぁと思っていた同級生からの呼び出しに、心浮かれた。

「後夜祭のフォークダンス、一緒に踊らない?
花咲のこと…ずっと好きだった。」


後夜祭のフォークダンスといえば、一緒に踊ったカップルは幸せなるとのジンクスがある。

嬉しかった…

ドキドキした…


なのに…


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