⚾ 野球部の、彼女 ⚾ 【完】
『ご・・めん』

彼の胸の中で
ひよこのように小さくなったわたしは
弱々しく声を出した。


「うん」

塁がやっと
手を離した。

そしてまた
わたしの手をとり
強く、握ってきた。


「危ないから」

『うん』

わたしもぎゅっと、握り返す。
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