⚾ 野球部の、彼女 ⚾ 【完】
赤い牛の顔のところを
指で軽くこづくと
首がゆらゆら揺れた。


「そんなのしか買えなくてごめん」


『ううん。すごく、うれしい』


「ちなみに」


と、後ろのポケットから
同じ赤べこのキーホルダーを取り出した。


「俺とオソロ」


『ふふっ、ほんとだ、オソロイだね。
 ありがとう・・大事にする。
 練習、がんばって』
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