普通の恋。

私もあとについていく。

入ると同時にお店の人も奥から出てきた。

「は〜い。何かお探しですか？」

ｽｽﾞｷ「あの昨日頼んだ鈴木ですけど、ひまわりありました？」

ん？！ひまわり？
まだこの季節には早すぎじゃあ…？

「あ〜昨日ねぇ、いろいろ聞いてみたんだけど、やっぱり季節が早いからまだ仕入れてないって所が多かったのよねぇ。あ！でもねぇ、咲いてるやつじゃないんだけど…」

そう言うと店員さんはまた奥に戻ってしまった。
ちょっとするとまた何かを持って出てきた。

「ひまわりの《種》ならくれたわよ〜！でも、ごめんなさいねぇ。用意出来なくて…」

ｽｽﾞｷ「あ、いえ。こちらこそ無理言ってすみませんでした。種でも十分です。ありがとうございます。」

鈴木くんは深々とお礼をした。
私は、律儀だなぁ…と心の中で思った。

何も知らなかったから、ちょっと意外だなとも感じた。