許婚のいいなり
ややうつむき加減で話しだした。

「あ、うん。そうだよね…好きな人と結婚出来ないし、最初っから決まってる相手と上手くやれるか分からないしね」

2人ともどよーんと嫌な空気の中で静かに呼吸していた。
ふと、隣を見ると、眼鏡をかけている隙間からチラリと目が見えた。
長いまつげに…あれ?

「ちょっと、こうき…目…」
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