許婚のいいなり
「こうきって話上手だね」
「え?」
「ほら、だって最終的には…で終わって、続き気になって読みたい!って思わせたり」
「そ、そうかなぁ…」
「いっそ小説家になっちゃいなよ」

冗談交じりで言ってみる。
するとこうきはウチをじっと見つめてきた。

「…え?何?」
「小説家…か…」

うーんと唸って考えている。

「俺、小説家になろうかな」
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