許婚のいいなり
「…え?えぇぇ!?」
「小説なら、こんな俺でも出来るかもしれない」

拳をにぎってガッツポーズをしている。
ウチが言ったこと、本気にしている…!

「ちょっ!ちょっと!いくらなんでも決断早すぎない?もうちょっと考えてみたら?」
「いや、もう考えた。せんり、今日は動物園はパス。今から文具屋に行く」

ウチの返事を聞かず、手首を掴まれて走り出した。
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