許婚のいいなり
手を振り払おうとしてもガッチリ掴まれて離れない。

「ちょっと!文具屋なんて…!一体何買うつもり!?」
「原稿用紙、ペン」

淡々と告げ、さらに走るスピードを上げてくる。

「ちょっと!待ってって!!速い!速いから!」

すると急に立ち止まって、ウチはこうきの背中におでこをぶつけた。
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