許婚のいいなり
すると扉に置かれていたこうきの手を、しわくちゃな指で触れていた。

「えっ?こ、こうき?」
「大丈夫」

そして中から真っ白いヒゲを生やしたお爺さんが出てきた。

「おぉ〜。よく来たなぁこうき〜。もう何年会ってないんだ?」
「おじさん、つい一週間前にあったばっかりでしょ」
「はて?そうだったかの…」
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