許婚のいいなり

1人、ひとり、独り。

家に帰ったらすぐ机に向かった。
自分が書きたいもの。それはもう決まっていた。

「書き終わったら見せてね〜」
「うん」

登場人物、場所、話の構成を自分の好きなように設定して、書く。
ペンがスラスラ動いて、完全に自分好みの構成になっていく。

「あんまり頑張りすぎないでね」
「わかった」
「できるだけ、サポートはするから。なにか欲しいものがあったらすぐに教えてね」
「ありがとう。せんり」
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