君は生徒、愛してはいけない


それからおばあさん風呂に入って、俺は華とふたりでソファに座っていた。


華は俺の腕に時計をつけてくれて、

無邪気な顔で嬉しい?と聞いた。


「とっても嬉しい」と華に目をやると、


俺が渡したプレゼントはもう華の首で光っていた。



「ひとりで開けちゃったの?」

「だって恥ずかしかったから」

「開けた時の顔見たかったのに」


華は急に顔を赤くしてすぐ、つけていたネックレスを外して俺に渡した。


「時計つけてあげたから、先生もつけて」

と髪の毛を後ろにサラッと流して俺に向かってソファに座り直した。


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