君は生徒、愛してはいけない
年越し
クリスマスの日、自宅に戻るとすぐ華とおばあさんからもらった手紙を読んだ。
ふたりとも、なんてない他愛のないことを書いていた。
いつでもご飯食べに来てね、とか、
今度旅行にでも行こう、とか。
それから何日間か学校に行き、正月休みに入った。
俺は青山家で年越しをして、おばあさんの作った年越しそばを3人で食べて元旦は3人で初詣に行った。
お参りでは、おばあさんが長生きしますように、
華が元気で暮らせますように、とお願いしておいた。
出店が並ぶ街並みで、買い物をして溜まった抽選券を持っておばあさんと華は嬉しそうに抽選会に行った。
俺は近くでふたりを見ていた。
いつまでも続けばいいのに。
心の底からそう思った。
俺は華とおばあさんと3人で居るのが大好きだった。