君は生徒、愛してはいけない
長いまつげ、白い肌。
見れば見るほどに華が欲しくなる。
気付けば俺は、華が寝ているベッドにもたれて華の髪を触っていた。
なんでこんなにも愛おしいんだ。
なんでお前は俺のことをいつも振り回すんだ。
なんで俺は、、
華に好きと言えないんだろう。
華の頭をゆっくり撫でながら、華を見つめてずっと考えた。
時々頰をつねってみたが華は全く動じず、小鳥のような顔で静かに寝息を立てている。
俺はずるい。
華が寝ている時しか、自分に素直になれない。
「、、愛してる」
聞こえない華にそう言って、
華の柔らかすぎる唇に、自分の唇を重ねた。