君は生徒、愛してはいけない

「こいつ、中村先生のことかっこいいって言ってましたよ〜」

「言ってないよ!すみません中村先生」

島田は少しムッとして続けた。

「福野くんはどうなの」

仲の良さそうな福野と島田はなんだかフレッシュで微笑ましかった。


「俺はさっき勉強教えてって言われちゃった〜へへ」

「へぇ、誰に?」

俺は何も考えずにマグカップを流し台に置いて聞いた。

「え?青山華ですよ、
言いませんでしたっけ?
超可愛いんですよ〜たまに笑ったりしてくれて」

福野の言葉に、心がモヤモヤした。

、、でも俺は何か言える立場ではない。

「、、ふぅん、いつ教えんの?」

「今日の放課後です。
緊張しちゃうな〜!
だってあんな可愛い子と2人ですよ!
勉強どころじゃ、、」

福野が話し終わる前に俺は給湯室を出た。


もう聞きたくない。

いくら学校の先生で、いくら副担任でも、華が他の男に可愛い顔を見せるなんて絶対に許せなかった。



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