君は生徒、愛してはいけない
「もしもし?先生?」
「、、華?起きてた?」
「うん。どうしたの、今日元気なかった」
「いまから出て来れない?」
「え?」
「来ちゃった。家の前」
そう言うとすぐ、玄関の扉が開いた。
俺の姿を確認した華は、電話越しに言った。
「、、ちょっと待ってて」
華は着替えて出て来てくれた。
「ごめん、寝るとこだった?」
「ううん。どうしたの」
「、、ちょっと歩こ。」
俺は華の手をとって、ちょうど1年前に華が俺の前で初めて泣いた公園に連れて行った。