君は生徒、愛してはいけない

「もしもし?先生?」

「、、華?起きてた?」

「うん。どうしたの、今日元気なかった」

「いまから出て来れない?」

「え?」

「来ちゃった。家の前」


そう言うとすぐ、玄関の扉が開いた。

俺の姿を確認した華は、電話越しに言った。

「、、ちょっと待ってて」


華は着替えて出て来てくれた。


「ごめん、寝るとこだった?」

「ううん。どうしたの」

「、、ちょっと歩こ。」



俺は華の手をとって、ちょうど1年前に華が俺の前で初めて泣いた公園に連れて行った。

< 149 / 215 >

この作品をシェア

pagetop