君は生徒、愛してはいけない
「あんたたちはお酒飲んでるとこ見つけたら3人とも夏休みなしだからね!
見えないとこで飲みなさい」

ちょっと間違った指導をする松本先生に、俺と島田はぷっと笑った。

またね、と言って俺たちは歩き出そうとしたが、福野はまだ華と話していた。

行くよ、と言って福野の腕を掴んだ松本先生は、華の頭を撫でてこう言った。


「華ちゃん、今日とっても可愛い。
変な男についてっちゃだめよ」

「ほんと?うん、ありがとう」

華は松本先生に可愛すぎる笑顔でそう返してから、少しだけ俺を見た。


俺も華に可愛いよ、と言いたかったが、みんな居るので何も言えず、彼女らと別れた。
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