君は生徒、愛してはいけない

心の言葉


「華ちゃん、福野先生に可愛い顔見せないでください」


泣き止んだ華は、俺の胸元で鼻をすすっている。

いつもならこんなことは絶対に言えない。

でも今日は福野に少しだけ力をもらった。
華の顔が見えないように、胸の中に閉じ込めて言うのがやっとだった。

「なんですか、それ」

「華の笑った顔、破壊力ありすぎ。
誰でも好きになっちゃいます」

「、、笑わないなんて無理だよ。
もう笑えてきた」

華はふふふと笑って、俺の顔を見た。


、、俺だってその顔、独り占めしたい。
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