君は生徒、愛してはいけない

華とおばあさんは卒業しても俺と一緒にご飯を食べたいと言ってくれた。


不安だったのは俺の方だ。

本当に嬉しかった。

よし、仕事早く終わらせよう。


やる気が出て少し足取りが軽くなった。


教室に戻って楽しく話をしながら仕事をしたが、全然進んでないことに気付いた。


華が目の前に居ると、華ばかり見てしまう。


「華、もういいや。今日は帰ろ」

「え？まだ終わってないんでしょ？」

「俺の今日の仕事はオムライス食べること。
はい、帰る準備して」

「いいの？ふふ。あたしもお腹空いた」


学校からふたりで出て行くのはさすがに怪しいとなって、駅で待ち合わせすることにした。


帰りの電車が一緒になるのは初めてだ。