君は生徒、愛してはいけない
おばあさんの後押し
「あれっおばあちゃん寝たの?」
俺はずっと、どうしようかかんがえていた。
確かに華はもうあと半年もすると卒業する。
おばあさんも協力すると言ってくれた。
さっき華とした結婚の話、おばあさんとの話、いろんなことが俺の背中を押してくれているような気がした。
「先生?聞いてる?」
「ああ、おばあさん先に寝るって」
「ふうん、眠たかったのかな」
華は俺とおばあさんの会話を知る由もなく、風呂上がりにお茶を飲んでいた。
「、、華、一緒に家来ないか」
力を振り絞って言った。
口から心臓が出そうだ。
華は飲んでいたお茶がどこか変なところにひっかかったようにむせて、咳き込んだ。
「なんで?どうしたの急に」
「、、いやだったらいい」
恥ずかしすぎて華を見られない。
「いいよ、明日の用意持ってくる」
そう言って華は2階の自室に上がって行った。