君は生徒、愛してはいけない
俺をじっと見つめる華の綺麗な瞳から目を離せない。
本当にこの世のものなのか、と疑ってしまうほど、
いつか本で見た、地球の端の海のように、澄んだ瞳だった。
「、、キスして?」
華は俺にしか聞こえないほどの小さな声でそう言って、俺の頰に細い指をそっと滑らせる。
俺の顔を触る華の手をとって、華の体をぐっとこっちに引き寄せた。
もう華に触ることをやめられない。
やめたくもない。
俺と華はソファで向かい合って、何度もキスをした。