君は生徒、愛してはいけない
学校は冬休みを迎えて、華は学生最後のクリスマスを迎えた。
去年あげたネックレスは、あげた日から毎日つけてくれていた。
俺ももちろんおばあさんと華からもらった時計を毎日肌身離さずつけている。
今年のクリスマスは、華にパジャマをあげた。
俺の家にもともと持っていたものを置いて、あげた方は家で着るらしい。
なんで?と聞くと、毎日一緒に寝てるみたいだから、と言っていた。
おばあさんには華とふたりで手袋をプレゼントした。
おばあさんはまた泣いて喜んで、その日は手袋をはめたまま寝ていた。
華は俺にマフラーをくれた。
それから毎日そのマフラーで学校に行く。
毎日華と一緒に居るみたいだから。
華は週末になると、毎週俺の家で寝ている。
おばあさんが寂しがるから、と言っても聞かない。
こんなにも愛おしい人が俺の前で無防備に眠る姿を、毎週見られることに喜んでいるのは俺の方なんだけど。