君は生徒、愛してはいけない

生徒たちがみんな帰って、給湯室でいつもの4人でコーヒーを飲んだ。


来年度からもよろしくお願いします、と4人で言い合って、4月になったら飲みに行こう、と約束した。



学校を出た俺は街に向かって電車に乗った。


華への指輪を買うために。




ジュエリーショップの店員にプレゼントですか?と聞かれ、照れながらそうです、と答えると、

彼女さん幸せですね、と言われた。


華が幸せなら俺はなんでもいい。



30分店員と話しながら悩んで、指輪を買って店を出た。


帰りの電車の中で、何度も何度もプロポーズのシュミレーションをして、青山家まで帰った。

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