君は生徒、愛してはいけない
2回目の誕生日
3月27日、明日は華の誕生日。
そして俺の人生がかかっている日だ。
仕事を終わらせて、いつも通りおばあさんと3人でご飯を食べて、
明日の夕飯の献立を3人で考えた。
華はやっぱり、ハンバーグがいい、と即答していた。
おばあさんが風呂から上がるのを待って、俺は華を自宅に連れて帰った。
明日は朝から華を実家に連れて帰る。
、、全部上手く行けば。
「明日楽しみ」
ベッドで体をうずうずさせながら、華は幸せそうな顔で寝転んでいる。
0時になった。
3月28日、華の誕生日だ。
「華、28日になったぞ!」
華の体を揺さぶると、華は飛び起きて、自分でおめでとうー!と言いながら抱きついてきた。
「ふふ、自分で言うなよ」
笑いながら華を抱き締める。
「じゃあ早くおめでとって言って」
華を膝の上に乗せて、華の顔を見ながら長い髪を耳にかけた。
「おめでと。愛してる」
華はこれ以上ないほどの笑顔でありがと、と言ってまた抱きついてきた。