君は生徒、愛してはいけない
「ね、プレゼントは?明日?」
俺は前々からプレゼントを買っている、と華に言っていた。
「うーん、、今がいいの?」
「今がいい!」
相変わらず子供のように目を輝かせて俺を見る華は、いつまで経っても何歳になってもこうなんだろうなと思わせてくれる。
「わかった、じゃあ目つぶってて」
うん、と言ってにこにこしながら目をつぶる華。
「もういい?」
「全然まだ」
俺はクローゼットの奥に隠していた指輪の箱を取り出して、華の隣に座り直した。
「もういい?」
「、、まだ」
賢く目をつぶっている華が可愛すぎて、いいよと言う前に一度だけキスした。
「ふふ、どきどきする。もういい?」
華は喜んでくれるだろうか。
「いいよ」