君は生徒、愛してはいけない


飛ばして帰って来たので、1時間でついた。

向かったのはもちろん、青山の家だ。



ーーーーピンポーン


インターホンを鳴らしても返答がなかったので、玄関まで行ってドアを引いてみると鍵が開いていた。


「おじゃまします!おばあさーん」


と言いながら家に上がると、いつも3人で食事をする広いリビングに青山が居た。


「、、どした?
お土産持って来たぞ。

おばあさんは?」


青山のそばに行くと、我慢しきれなかった、と言わんばかりに青山は泣き出した。



「なに?どうした?」

俺は青山の隣に座って、涙で濡れた青山の白い頬をハンカチで無造作に拭いた。


< 35 / 215 >

この作品をシェア

pagetop