君は生徒、愛してはいけない
病院
青山はただ静かに泣いている。
いつも家にいるはずのおばあさんは居ない。
嫌な予感がした。
「青山、おばあさんは?」
「、、、病院」
嗚咽と一緒に出た言葉に俺は驚いた。
青山は泣きながら、言葉を詰まらせながら、少しずつ話した。
俺が実家に帰った日、おばあさんが倒れて救急車で運ばれたこと。
意識はあって、命に別状はないものの、
1ヶ月は入院しなければいけないということ。
「、、なんですぐ連絡しなかったんだよ」
俺は悔しかった。
自分がのんびりしているときに、ふたりが大変なことになっていたのに気付かなかった。
「せっかく久しぶりに帰ったのに、、
悪いと思って」
「、、電話したら来ちゃうでしょ」
俺は青山の言葉にとてつもなく胸が痛くなって、
泣き続ける青山を力一杯に抱きしめた。