君は生徒、愛してはいけない
青山に病院を聞き、おばあさんに会いに行った。
おばあさんは病室のベッドで横になっていた。
「あら、、先生。
華ちゃんに聞いたのね。
わざわざ来てくれてありがとう。」
「おばあさん、大丈夫ですか?」
「全然大丈夫なんだけど、お医者さんが帰してくれないの」
俺はお見舞いに持って来た果物をおばあさんに渡して、ベッドのすぐそばにある椅子に座った。
「華ちゃんが心配で心配で、、
ご飯ちゃんと食べてるかしら」
おばあさんは自分のことよりも青山が気になるようだった。
「おばあさん、華さんの事は心配しないでください。
僕が毎日お家に行ってきちんと食べさせます。
おばあさんはとにかく安静にして、早く治して帰って来てください」
そう言うと、おばあさんは少し潤んだ目で俺を見た。
「、、ありがとう。先生がそう言ってくれると少し安心だわ。」
俺はまた来ます、と約束して青山の家に戻った。