君は生徒、愛してはいけない
男の料理
スーパーに寄って青山の家に戻ると、青山はまだリビングに居た。
どこを見ているのかわからないが、ただひたすら一点をずっと見つめていた。
もう泣いていなかった。
「おばあさん、大丈夫そうだったよ」
「、、うん」
「お前、ちゃんと食べてんのか」
「、、、」
「よし、今日は俺がご飯作ってやるからな!」
俺は可能な限り明るく振る舞った。
キッチンに行き、さっき買って来た野菜を包丁で切った。
「青山、お皿出して」
振り返らずに言って少しすると、突然そっと背中にぬくもりを感じた。
俺は驚いた。
視線を下にやると、自分のお腹に青山の腕が回っていた。