君は生徒、愛してはいけない
今日も仕事を終えて、おばあさんのお見舞いに行って、華の家に向かった。
おばあさんの入院は少し長引いて、9月いっぽいまで帰ってこられなくなっていた。
最近は華が2人分の料理を用意して家で待っている。
華の料理はおばあさんによく似ていて、とてもうまかった。
「華、もうあの仕事やめたら?
他に健康的なバイトあるだろ。
おばあさんが知ったらまた倒れるぞ」
食事をしながら華に言うと、華はムッとした顔で俺を見た。
「お金のことは心配しなくていいから。
俺がなんとかしてやる」
「、、どうやって」
「公務員をナメんなよ」
ふふ、と笑い合って食事を終えた。