君は生徒、愛してはいけない
食事を終えた俺と華は、支度をして歩いて駅に向かった。
今日は華の店で飲もう、と哲平を誘った。
「あら中村さん、お久しぶりです」
ママは俺のことをよく覚えていてくれた。
哲平と楽しく酒を飲んで、たくさんバカな話をした。
相変わらず店にいる時の華は大人っぽくて、酒を飲んでいても全く違和感がない。
でもこれ、バレたら大問題だよな、、
早く辞めさそう、と思った。
哲平が酔っ払ってくると、華が上がる時間になった。
「哲平、帰るぞ」
会計を済まして、先に哲平を駅まで送ることにした。
「渉、よかったな、華ちゃん元気出て」
「うん、よかった。ありがとな色々」
「てゆうかお前さ、、
華ちゃんのことどう思ってんの?」
哲平の急な投げかけに俺は言い訳するようにとっさに返した。
「どうって、、可愛い生徒だよ、
い、妹みたいな感じはあるけど、、」
見慣れた哲平のニヤついた顔に少し腹が立って、軽く頭を小突いてやった。
いてっ、と哲平は頭を抑えながらも、
「俺にはもっと特別な感じに見えるけどな」
「じゃあなっ」
と言ってさっさと駅の階段を上って行ってしまった。
、、、どうゆう意味だよ。