君は生徒、愛してはいけない
確信
風呂から上がると、テーブルのりんこが半分くらい残っていた。
「りんごもういらないの?」
「先生食べないの?」
「、、1個だけ食べる」
華と食べるりんごはいつもよりおいしかった。
なにをするわけでもなく、ただ時間が経って2時が来た。
「華、ベッドで寝て。
俺はソファで寝るから」
「いいの?」
「うん。電気消すよ」
「おやすみなさい」
「おやすみ」
電気を消してずいぶん時間が経っても、俺は全然眠れなかった。
今日哲平が言ったこと、
華がいま部屋にいること、
お兄ちゃんと呼んでくること、
すべてが頭の中で交差してずっとぐるぐる回っていた。