君は生徒、愛してはいけない
佐藤に本を借りた日も華とご飯を食べた。
おばあさんは今週の日曜日に退院してくる。
華と一緒に迎えにいく、と約束していた。
「おばあさん帰ってくる日は一緒にご馳走作ろうな」
「うん。おばあちゃんハンバーグが好きなの。可愛いでしょ」
「俺もハンバーグ好き」
「あたしも」
ふふ、と笑って、華はソファに座ってテレビをつけた。
俺は華の隣に座って今日佐藤が貸してくれた本を開いた。