君は生徒、愛してはいけない
日曜日、今日は待ちに待ったおばあさんが退院する日だ。
俺は朝早く起きて華の家に向かった。
華はまだパジャマのままで、眠そうに目をこすりながら玄関を開けてくれた。
華が支度するのをリビングで待っていると、ふと本から出て来た紙の事を思い出した。
ーーーー食器棚、、、
見ない方がいい気はしたものの、
気になって食器棚を開けてみた。
紙はこないだのまま、無造作にしまわれていた。
俺は半分に折られたその紙を開いた。