君は生徒、愛してはいけない

中村先生へ。

好きです

佐藤 梨花



佐藤からの手紙だった。


俺はかなり困惑した。

どうしよう、
佐藤になんて言えばいいのだろう、


食器棚の前で立ち尽くしていると、華が階段を降りてくる音がした。


俺はとっさに紙をポケットにしまい、いつものソファに座り直した。


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