君は生徒、愛してはいけない

今日は華とおばあさんが寝るまで家に居ようと思っていた俺は、
華が風呂に入っている間、おばあさんとふたりで話をした。

「先生みたいな方が華ちゃんをお嫁にもらってくれたら、私もういつ死んでもいいわ」

「退院して早速何言ってるんですか、
長生きしてもらわないと」


俺の言葉を聞くと、おばあさんは遠くを見るような目で言った。


私、あなたのこと、華ちゃんと同じくらい可愛いのよ。


その言葉に胸が熱くなった。

僕も、本当のばあちゃんみたいに思ってます、


そう返した。


< 66 / 215 >

この作品をシェア

pagetop