君は生徒、愛してはいけない
今日は華とおばあさんが寝るまで家に居ようと思っていた俺は、
華が風呂に入っている間、おばあさんとふたりで話をした。
「先生みたいな方が華ちゃんをお嫁にもらってくれたら、私もういつ死んでもいいわ」
「退院して早速何言ってるんですか、
長生きしてもらわないと」
俺の言葉を聞くと、おばあさんは遠くを見るような目で言った。
私、あなたのこと、華ちゃんと同じくらい可愛いのよ。
その言葉に胸が熱くなった。
僕も、本当のばあちゃんみたいに思ってます、
そう返した。