君は生徒、愛してはいけない
華が風呂から上がって来て、次はおばあさんが風呂に入る。
「なに話してたの」
「こどもには内緒」
はぐらかした俺に、華はイーーーッと口を横に広げてみせて、キッチンへ行ってしまった。
可愛くて可愛くて、笑ってしまう。
華は冷蔵庫からお茶を出して、食器棚の扉を開けて、グラスをとった。
「、、先生」
「ん?」
「見たの?」
なんのことかと思ったが、一瞬で理解した。
佐藤の手紙だ。